◎ママ(実在の50代男性を自分好みに加工。声だけの存在)と私
私 ママちゃん。
ママ はあい。
ママ うん。
私 おかあちゃん。
ママ (おかあちゃん……笑)
あゆみちゃん。よしよししてあげよう。
私 えへへへへ。
ママ よちよち。かわいいかわいい。
私 かわいいママ。
ママ うふふふふ……。
◎ヘルマンちゃん(ドイツの作家ヘルマン・ヘッセを自分好みに加工。声だけの存在)と私
ヘル あゆむぃ(あゆみ)？
私 へへへ、ヘルマンちゃん。
ヘル フフフフフ……。
私 かわいいヘル子。
ヘル いや〜よ。いや〜よ……えっちねえ。
私 うふふふふ……。
ヘル むぅむぅ。
私 (笑)
ヘル あゆむぃ。よちよち。かわいい子。
私 (笑)
ヘル ぶく(ぼく)はあゆむぃの天使なのよ。
私 (笑)
プラ ぷりゃぷりゃ。よいよい。えへへへへ。
私 (笑)
プラ にゃにゃにゃにゃにゃにゃ。
私 (笑)
プラ ぼくはネジュミ(ネズミ)だけど(にゃにゃにゃと鳴く)。
私 (笑)
プラ もうぼくは20しゃい(歳)だ。あゆみのとこにきてから20ねんだ。ふふふ……。
私 プラスルちゃんはちっちゃいなあ。かわいいなあ。よちよち。
プラ えへへへ〜。
◎ネコタン(オリキャラ)と私
ネコ にぇこたん(ネコタン)。みゅうみゅう。わん。
私 (笑)
ネコ にぇこ。ん〜。(笑)わんわん。
私 (笑)
ネコ (笑)
……幼稚園かよ。
とにかく私は、「お母さん」に飢えているらしい。
子供の頃、母親は一応優しかったが、私以外に2人子供がいて、彼らの世話に忙しく、私が母に切実に相談しているときでも、突然中断せざるを得なくなったりした。
私はとてもさみしくて、いつも泣いていた。だから、お人形とおしゃべりした。あまたあるお人形の中でも、ポケモンのプラスルちゃんが、一番の仲良しだった。
プラスルちゃんにはマイナンちゃんというお兄ちゃん(プラスルとマイナンが兄弟というのは私だけの設定)がいたが、マイナンちゃんとはあまり遊んでこなかった。
プラスルとマイナンの2人は、2004年のクリスマスの朝に、私の枕元に置いてあった。今年のクリスマスで20歳だ。
プラスルとマイナン以外のお人形は、友人の家や学童へ養子にやって、「断捨離」した。申し訳ないけれど。
子供の頃、プラスルちゃんのお腹に詰まったビーズがチャリチャリ鳴るのが面白くて、よくプラスルちゃんを床の上に叩きつけて遊んでいたが、今思えば人形虐待だ。酷いことをしたと申し訳なく思っている。
プラスルちゃんもマイナンちゃんも、哀愁漂う見た目をしている。新入り人形のカーミットちゃん(緑のカエル)は、まだまだきれいで整った形をしている。
かわいいかわいいお人形たち。かわいいかわいいイマジナリーフレンドたち。
