とある在日朝鮮人の方から「お前はアイヌにも朝鮮人にも関わるな。オリエンタリズムはやめろ」とキツく言われました。
私はただ障害者・女性・セクマイのことだけやってればいいんだと思います。
アイヌのことはアイヌがやればいいし、朝鮮人のことは朝鮮人がやればいいのです。
私は他民族の言うことを黙って見ているだけでいいのです。しかし、彼らに対して物珍しげな視線を向けること自体が「オリエンタリズム」という差別です。
私はその在日の方に「お前は余計な口を挟まず寄付だけしろ」と言われました。私は黙ってボンッと巨額の寄付をする程度でいいのでしょう。
在日朝鮮人という民族マイノリティの言葉として、重く受け止めるべきと思います。
他民族同士が混じり合いすぎるのもあまりよくないのかなと思いました。混じり合うから余計な衝突が起きるわけですし、ある程度の分断は必要なのかも知れません。「ここから先は絶対に立ち入らせない」という領域が。
私は他民族の縄張りを侵害する敵なのです。自民族のことだけやっていればよいのに、余計なことをするから嫌われるのです。
でも、分断するのは心が苦しいです。マジョリティにもマイノリティにも、お互い分断したい人がいるわけですが、したくない人もいるはずです。
先に挙げた在日の方は朝鮮半島南部がルーツですが、総連系の人間で、韓国を毛嫌いしています。
いわく、「韓国はアメリカの傀儡国家であり、朝鮮民主主義人民共和国こそが朝鮮の正統国家だ。そこが俺の祖国だ。祖国を『北朝鮮』などという地域名で呼ぶな。俺は朝鮮籍だが、韓国籍を取るくらいなら日本国籍を取る」と。
あまりこういう事は言いたくないですが、南北分断を作っているのはこういう人ではないかと思います。
南北朝鮮の統一は、なかなか難しそうだなと思います。その方によると、韓国と朝鮮民主主義人民共和国では、「おやすみ」だとか、「あけましておめでとうございます」だとか、そういう挨拶の言い方が微妙に異なるそうです。
その方によると、これは長年の分断が自然に作り出した違いというだけでなく、意図的なものでもあるのではないか、とのことです。
南北朝鮮はお互いに憎しみ合っていて、韓国では「朝鮮」という言葉がすごく嫌われます。昔、機会があって韓国人男性と喋った時、私は「朝鮮語」という言葉を使い、その男性に怒られました。「朝鮮語でなく韓国語と言いなさい」と。
また、韓国では、「朝鮮半島」という言い方も嫌われ、「韓半島」と呼ばれます。
朝鮮民主主義人民共和国から脱走した「脱北者」の人は、亡命先の韓国から、共和国のことを全否定することを求められます。どうして同じ民族同士でこんなに憎しみ合うのでしょう。
私はどうすればよいか分かりません。だからこそ、民族問題に関しては黙るしかないのだろうと思います。
しかし、アイヌの方に頼まれた仕事があるので、それだけは何とか仕上げようと思います。
黙るということの大切さを身に染み込ませるべきです。でも、場合によっては、私が黙ったがゆえに奪われる命もあるのかも知れないとも思います。バランスが難しいです……。