寝る前に向精神薬を飲み忘れたので、恐ろしい夢を見てしまった。
私は、知人であるA(50代男性)と一緒にいた。私が個人的に惚れ込んでいる人なので、一緒にいられてとても嬉しかった。Aはある政党(R.M.党)のサポーターをしていて、その政党の支部か何かの人と電話していた。
そして、Aと幼稚園に行って、子どもたちと一緒に「崖の上のポニョ」の歌を歌ったり、歌いながら輪になって踊ったりした。歌の輪の中にいつの間にか知人B(30代男性)も加わっていた。
歌を歌う前、私は、Aに何か言われた。何を言われたかよく思い出せないが、私の欠点を指摘するAの正論がとても苦痛で、拗ねていたら、Aに叱られた。
そして、歌を歌って踊っている間も心が苦しかった。歌の間、なぜか私の視点は定まらず、ふらふらと宙を漂っていた。自分が魂になって、空をふらふらと迷走するような感覚だった。そんな私をよそに、AとBは歌って踊って楽しそうだった。
歌が終わった後、私は、AとBと一緒に、大きなワゴン車に乗り込んだ。もう一つのワゴン車と一列になって、北海道に向かうのだ。途中で温泉宿にも泊まったりするようだ。
私は、どちらの車両にするか悩んだが、結局、AとBのいる、列の後ろのワゴン車の、一番うしろの席に乗った。一番うしろの席には、すでにAとBがいた。運転手は父だった。私は温泉宿に行くのに、着替えを忘れてきてしまった。しかし、取りに行くのは諦めた。
車の中で、私はAに、SNSでのトラブルの愚痴を言った。彼に何度も何度も言ってきて嫌われている愚痴だ。
スマホを見ながら自分を腐し続け、何も精神的に改善しない私を見て、Aは、身を乗り出して、私がスマホを持った左手を、左側に押し倒した。それなりに強い力だった(おそらくAは私の右隣に座っていたのだろう)。
そして、私に淡々と正論を説くのだ。
私はそれが辛くて仕方なかった。Aの話している内容が正しすぎるだけに、正しくなれない自分を正論でじわじわ痛めつけてきた。
でも、車の中で、Aは泣いている私を優しく撫でてくれる瞬間もあった。
夜中に車に乗って進んでいると、猛吹雪に巻き込まれた。雪で前が見えない中、私と縁のある左翼団体のメンバーCから、私のスマホにメールが来た。
私は、Cの名前すら知らず、顔も知らなかったが、私と縁のある団体の人だということで、メールを読んだ。内容はだいたい次の通り。
「これから北へ向かう皆様へ。皆様は途中で少数民族の村を通ります。皆さんを受け入れて下さる可能性のある村をリストアップします。〇〇村の人達は、〇時までは皆様のことを受け入れてくださるでしょう……」
私は、そのメールを、運転手の父か、Aに見せた。Aは北方の少数民族に詳しいのだ。
そして、私たちは雪の中を車で北上していった……。
夢はそこで途切れる。
夢を振り返って、脳内のキツい私がこう囁いた。
〈辛くても黙って、ひたすら耐えることだよ。相手は正論を言ってるだけなんだから。こんなの〇〇と〇〇(両方ともDV元彼の名前)で経験済みだろう?〉
ああ、私は、自分を正論で傷つけてくれる人でないと、好きになれないんだ……と思って、とても悲しくなり、絞り出すような声で泣いた。夢の中での話でなく、実際に声を上げたし、涙も流した。
なんとか薬を飲んで、精神を落ち着かせないと、と思い、なんとか布団から起きて、向精神薬を飲んだ。そして今、こうして夢の内容を書いた次第である。精神はだいぶ落ち着いてきた。