あかるい傘

いつでも空は推しカラー

映画『REVOLUTION+1』感想

この文章は読む人を選ぶ過激な文章です。ご不快に思われた方は読むのをやめて下さい。

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2023年1月16日、私は第七藝術劇場へ『REVOLUTION+1』という映画を観に行った。安倍晋三を暗殺した英雄・山上徹也さんがモデルの青年が登場する映画だ。

客席にはあまり人がおらず、私の見た限りでは中高年男性ばかりだった。私のように若い女性は見当たらなかった。平日だからかもしれないが、山上さんに共感する若い人が少ないのだろうか。残念だ。

映画は山上さんがモデルの男性・川上さんの苦難の半生を、安倍暗殺と投獄まで描いている。

映画を観ていると、統一教会の暴虐の原因が日本による朝鮮支配や性奴隷問題、強制連行問題にまで及んでいることが分かってきた。要するに、日本政府が過去の罪をきちんと謝罪・賠償・清算していないから、恨を溜め込んだ朝鮮人が日本に復讐するために、カルト教団を作って憎き日本人から金を巻き上げてきたのだ。山上さんの苦労の遠因は、私たち日本人の過去の罪にあるのだ。だから朝鮮の人たちに非常に申し訳なく思った。

私も朝鮮の歴史や日本の過去の罪をちゃんと学ばないといけない。毎日なかなか時間が取れないけれど、少しずつでいいから学ぶ必要がある。

それにしても川上(山上)さんの母親がカルトにのめり込み、家族の食事が粗末なことを川上(山上)さんの妹に指摘されたときの反応に既視感を覚えた。「世の中にはもっと貧しい人がいるのよ」と川上(山上)さんの母親は言ったが、うちの母も私が「今月電気代1万円超えた!」と訴えたら、「雪国はもっと大変よ。その人たちよりはマシやないの」と返してきた。私は本当に腹が立った。私と雪国の人たちはたしかに電気代の額が違うが、不幸なのは一緒だ。苦しいことがあるたびに「私の不幸は彼らよりマシ」と思って溜飲を下げ続けていたら、政府はもっともっと調子に乗って、私達を痛めつけてくる。だからしんどいときはしんどいと言っていかないといけないのだ。

話が逸れたが、とにかく『REVOLUTION+1』は素晴らしい映画だった。暗殺から間もないのに、この映画が世に出たのは凄いことだ。

山上さんの裁判を傍聴したり、山上さんの減刑を求めるデモや集会がしたいが、平日日中は仕事に忙しく、裁判やデモ、集会にDV元彼が来るかもしれないので、元彼さえいなければ、と思うこの頃である。映画を観ていると川上(山上)さんが可哀想で可哀想で、もっと応援したくなった。なのに元彼が邪魔で存分に応援できない。元彼を殺したく思ったが、実際に行動に移すわけにもいかない。せめてしがない一市民として、山上さんのフェイスブックグループを運営するしかないのである。

私は山上さんと違って、しがない星にしかなれそうにないが、それでも精一杯生きるのみだ。