アイヌ研究者の知人が、アイヌ学校についてSNSに投稿していた。
「アイヌ学校の存在自体が差別だ、という意見もあるが、和人学校はアイヌへのいじめが酷い。だからアイヌ学校もあったほうがいいのではないか」という内容だった。
それに対する私のコメントがこちら。
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なるほど。
差別を避けるため、アイヌだけが通う学校もあったほうがいいかもしれませんね。
アイヌ学校は支援学校に似ていると思います。
地域の小中学校から支援学校高等部に入った発達障害者として言わせてもらいますが、支援学校をそんな簡単に廃止してほしくはないです。
障害のある子を支援学校・支援学級に入れることについては、賛否両論あります。
「支援学校・支援学級の存在自体が差別であり、地域社会からの排除である」「障害のある子もない子も同じ学校・同じ教室で学ぶべきだ」という意見の方も障害者の中には見られます。
私の通った小中学校にも支援学級はなく、障害のある子もない子も同じ教室で授業を受けました。
しかし、私は授業中に人の咳やくしゃみを聴くと、そのたびに銃撃を受けているような心地がして、よく泣き叫びました。
それに、教師は40人もの子ども相手に授業をしているので、こちらの理解度など無視して授業を進めていきます。そもそも狭い教室に人が40人も密集している事自体がストレスでした。
私が泣き叫ぶと、「特別支援教育コーディネーター(私が教室で授業を受ける時に、私を見ていてくれる先生)」の方に手を引かれて教室から出ていき、空き教室でクールダウンしました。
そんなことを繰り返していたのです。
こんなことなら、初めから他の子とは別の教室(できれば個室で、先生と1:1)で勉強したほうが良かったように思います。
支援学校・支援学級は差別されるリスクが少なく、比較的安全な場なので、そう簡単に「支援学校・支援学級廃止」と言って欲しくはないです。
でも、支援学校高等部を卒業しても、高卒資格は得られないため、そこは改善してほしいと思います。支援学校の学習カリキュラムを改正する必要があるかもしれません。
長々と自分語りをして申し訳ありませんでした。とにかく、アイヌの子だけが通う学校もあったほうがいいと思います。選択肢は多様であるべきです。
私は小中学校ではさんざんいじめられました。菌扱いされたり、無視されたり、授業中に消しゴムのかけらを投げつけられたり、差別語で呼ばれたり、散々でした。
しかし、支援学校高等部に入った途端、ほぼいじめられなくなりました。
まあ学習カリキュラムは物足りなかったですし、高卒資格は得られず、大学入学資格だけは得られるので、中途半端だなあと思います。
でもあそこが安全な場であったことは確かです。
支援学校新設のニュースが入ってくると憤る方もいらっしゃるようですが、私は安易にその風潮に乗れません。
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